【徹底解説】テニスコート 種類はいくつ?特徴は?

テニスの全仏オープンは全豪オープン、ウインブルドン、全米オープンと合わせて「グランドスラム」と呼ばれる4大大会の1つですが、その中で全仏オープンは唯一赤土のクレーコートで行われます。

クレーコートで行われる全仏オープンで、無類の強さを見せるのがスペインのラファエル・ナダル選手。他の大会でも好成績を残している選手ですが、全仏オープンでの結果は圧倒的なので、プレースタイルとコートで何か関係があるのか気になります。そこで今回はテニスコートについて、種類や特徴について徹底解説していきます!

目次

テニス コートの種類は全部で5つ!

テニスの試合で使用されるコートの種類、実は「5種類」あります。国際的な大会を見ていると

  • クレーコート
  • グラスコート
  • ハードコート

の3種類で行われることが多いので、他に2種類もあるのかと感じられる方もいるかも知れません。順番に解説していきましょう!

クレーコート

クレーコートは、「土のコート」のこと。雨など、天候の影響を一番受けやすいコートです。日本のクレーコートは、粘土質の地面に間砂土を敷いた「イエロークレー」が一般的ですが、全仏オープンなどではレンガを砕いた土が敷かれた「レッドクレー」が採用されています。

特徴

クレーコートの特徴は、球足が遅く(バウンドした際に土が威力を吸収するため)、スピンをかけてボールを高く弾ませることもできる点です。また、乾燥するとボールが弾みやすく、雨が振ると弾みにくく、球足が遅くなる傾向があります。

スライディングしてボールを拾うことができるので、コートを広くカバーできる選手がロングラリーに持ち込み試合を有利に進めることができます。

得意な選手

このコートを得意としているのが、ラファエル・ナダル選手。彼がクレーコートで無類の強さを見せている要因は、強いスピンに抜群のスタミナを武器とするプレースタイルとコートの特徴が合致しているからです。

日本人選手で言うと、ダニエル太郎選手。このクレーコートが一番得意なコートだと話しています。

2022年1月に行われた全豪オープンで予選から本戦2回戦まで1セットも落とさずに勝ち上がっているので、得意とするクレーコートの全仏オープンでは自己最高の3回戦突破を期待したいところです!

グラスコート

グラスコートは、「天然芝のコート」で別名「ローンコート」と呼ばれます。芝生の維持などが難しいので、他のコートに比べると圧倒的に数が少ないコートと言えます。実は、日本のように四季がはっきりしていると芝の生育に向かないため、あまり多く見られません。

特徴

グラスコートの特徴は、バウンドが低くなり球が加速する点です。またコートが荒れていると、イレギュラーバウンドを起こしやすく、芝の種類によっては滑りやすい場合もあります。ラリーにもっていくには難しいコートでもあるため、試合時間が短くなるのも特徴の一つ。低い球足の速さから、サーブのスピードが速い選手、ボレーが得意な選手に有利なコートといえます。

得意な選手

グラスコートで開催されるウィンブルドンで最も強さを見せているのが、フェデラー選手とジョコビッチ選手です。

サービス、ストロークでどんどん攻め込んでいき、相手に何もさせないまま短時間で勝利する光景を何度も見てきました。ちなみに、日本人選手にはビッグサーバーが少ないため、比較的苦手なコートです。

ハードコート

ハードコートは、「アスファルトとセメントの表面を合成樹脂でコーティングしているコート」のことを指します。全豪オープン、全米オープンでハードコートが採用されています。

特徴

ハードコートの特徴は、表面が固く、ボールのバウンドは高く、速くなること。表面が一定のため、イレギュラーバウンドは少なく、選手の実力がそのまま成績に反映されやすいとも言われています。

得意な選手

もともと力のあるノバク・ジョコビッチ選手やロジャー・フェデラー選手、ナダル選手が好成績を収めています。

日本人選手では、錦織圭選手や大坂なおみ選手が得意としています。

オムニコート

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「人工芝に砂を撒いたコート」がオムニコートです。日本やオーストラリア、ニュージーランドで多く見られるコートで、水はけがよく、全天候型のコートとして重宝されています。

特徴

オムニコートの特徴は、砂の量でバウンドが変わる点です。砂が多い場合は、球足が遅くなり、バウンドは低くなります。逆に砂が少ない場合は、ハードコートに似たコートになり、球速が早くバウンドが高くなります。

カーペットコート

カーペットコートは、「柔らかい絨毯のような素材を表面に敷いたコート」です。屋内のテニスコートに使用されることが多く、特別な手入れが必要ありません。柔らかい素材なので、足腰に負担が少なく、初心者でも楽しむことができます。しかし、摩擦が多く発生するため、フットワーク時の急ブレーキをした際に引っかかってしまい、捻挫など、ケガのリスクがあります。専用のシューズを履くことで怪我の予防になりますので、用意すると良いでしょう。

特徴

カーペットコートの特徴は、球速が速く、バウンドは低いという点です。感覚としてはハードコートとクレーコートの中間くらいです。

まとめ

今回は、テニス コートの種類をご紹介してきました。意外と種類があり、驚かれた方も少なくないのではないでしょうか。コートサーフェスにより有利なプレースタイルなどもあり、戦い方も大きく変わってきます。その点も観戦の楽しみ方の一つになりますよね!

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