日本でメジャーなスポーツといえば野球やサッカーで、スカッシュはまだマイナースポーツの印象が強いかと思います。しかしながら、近年は学生の大会も盛んになり、全日本学生スカッシュ選手権大会や、関東学生スカッシュ選手権大会などが開催され、競技人口も増加傾向にあります。
徐々に人気を高めつつあるスカッシュですが、その日本代表チームが昨年11月に歴史的快挙を成し遂げました!マレーシアのクアラルンプールで開催されたアジア選手権大会で、世界の強豪国を破り、なんと男女ともに銅メダルを獲得したのです!
そこで今回は、スカッシュの基礎知識と日本代表チームが歴史的快挙を成し遂げたアジア選手権大会の詳細について簡単にご紹介いたします。
初心者向けスカッシュの基本知識
野球やサッカー等のメジャースポーツの場合は、テレビ中継されるので具体的に説明をされなくても観戦しながらルールを覚えていくことができますよね。しかしスカッシュの場合、スカッシュ未経験の方は全くスカッシュ ルールがわからないという方がほとんどだと思いますので、こちらで簡単にご説明いたします。
スカッシュとは
インドアラケットスポーツで、四方を壁で囲まれた部屋で行います。スカッシュのボールは中が空洞になっているゴム製のボールで、これを交互に打ち合って得点を競うスポーツです。テニスのルールに似ていますが、対戦相手とは対面せずに同じ空間で同じ向きを向いてプレーするのがスカッシュの特徴です。
一度にプレーできる人数はテニスと同じく2人(ダブルスの場合は4人)となります。相手が打ったボールをノーバウンド、またはワンバンドで打ち返し、相手が打ち返せなかったり相手のボールがアウトの場合に得点が入ります。1ゲーム11点先取で、先に3ゲームまたは5ゲーム選手した方が勝者となります。
スカッシュの魅力
スカッシュはテニス経験の無い初心者のでも楽しめるスポーツです。スカッシュコートはテニスコートとは違い四方を壁に囲まれているので、ボールが遠くに飛んでいったりネットに引っ掛かってしまうこともありません。前方の壁にボールを打てさえすれば簡単にラリーができてしまいます。
また、スカッシュは老若男女誰でも楽しむことができます。確かに、俊敏性やスタミナは必要です。しかし、それだけでは勝てないのがスカッシュのおもしろいところ。ボールの弾み方や、四方の壁を利用するのでボールの軌道を計算したりと、若さと体力任せでは勝てないこともよくあります。スポーツの楽しさが凝縮されたのがスカッシュなのではないでしょうか。
スカッシュの試合ルールについては、過去記事の「スカッシュのルールと試合形式まとめ!シンプルでわかりやすい!試合中にどこ見ればいいの…?」で解説しておりますので、是非こちらもご覧ください。
スカッシュはどこでできる?
日本ではまだマイナースポーツであるスカッシュですが、意外と皆さんの身近にスカッシュコートがあるかもしれません。スカッシュコートはスカッシュコートのみで経営している場所ももちろんありますが、多くのスカッシュコートはフィットネスクラブ/スポーツクラブに設置されています。フィットネスクラブは主に会員制ですが、中にはビジター利用が可能なフィットネスクラブもありますので、「スカッシュやってみたい!」と思った方はまずはご近所のフィットネスクラブに問い合わせてみてはいかがでしょうか。
第20回アジア選手権大会団体戦について
ここからは、日本代表チームが歴史的快挙を成し遂げたアジア選手権についてお伝えしていきます。
日程
2021年11月30日~12月4日の5日間
開催地
マレーシア(首都 クアラルンプール)
試合形式
ステージ1(予選リーグ): 2グループに分かれての、総当たり戦
ステージ2:順位決定戦
今回は男女ともステージ1は2位通過での準決勝進出となりました。準決勝では男女とも開催国で強豪でもあるマレーシアに敗れましたが、銅メダル獲得を果たしました!
出場選手(男子)
- 小林僚生(フリー)神奈川県横浜市出身(27歳)
- 遠藤共峻(Greetings)神奈川県川崎市出身(26歳)
- 机龍之介(ダイナム)神奈川県横浜市出身 (24歳)
- 林尚輝(Greetings)神奈川県川崎市出身 (25歳)
出場選手(女子)
- 渡邉聡美(Greetings)神奈川県横浜市出身(22歳)
- 杉本梨沙(ダイナム)滋賀県彦根市出身(27歳)
- 緑川あかり(Greetings)千葉県千葉市出身(16歳)
- 高橋楽歩(関東支部)神奈川県横浜市出身(19歳)
男子チームが準決勝を決めた試合の相手は、これまでに多くの世界チャンピオンを輩出している強豪国パキスタン。そんな相手に日本スカッシュ史上初の歴史的勝利を勝ち取りました!また、女子チームも宿敵・韓国から勝利を挙げ、銅メダルを手にしています。
今回のようなスカッシュ日本代表チームの活躍が今後、「スカッシュ=マイナースポーツ」というイメージを払拭してくれることを期待しています。