スカッシュは幅広い年齢層が楽しむことができるスポーツとして知られており、2028年に開催されるロサンゼルス・オリンピックの正式種目にもなっています。
そのため、スカッシュはこれから注目度が高くなると思いますが、どういった用語があるのでしょうか。
そこで今回は、覚えておきたいスカッシュの間違えやすい用語について解説します。
レット
スカッシュは日本でまだ知名度が低く、そこまで普及しているスポーツという訳ではありません。そのため、スカッシュ ルールについても詳しくない人も多いと思いますが、間違えやすい用語も多く、その1つがレットです。
レットはテニスにも使われている用語で、スカッシュでも適切な動きの中でやむ得なく生じてしまった妨害があったときにコールされます。
スカッシュは四方が囲まれた狭い空間で2人が縦横無尽に動いているので、意図しない形で妨害してしまうことがあるので、そういった際にコールされるスカッシュ用語がレットです。
ノーレット
スカッシュではプレイヤーが返球できなかった際に、妨害があったかを審判が瞬時にジャッジを行い、レットか否かとコールします。適切な動きによる妨害はレットとコールされ、妨害がなかったと判断された場合はノーレットです。
どちらも同じ「レット」という言葉が使われているので、試合中に聞き間違えてしまうことがあるかもしれないので、覚えておきたいスカッシュ用語となっています。
スカッシュは早いテンポ感の中で試合が行われるので、聞き間違えなどがあるとついていけないこともあるかもしれないので、しっかりと用語の意味を覚えておきましょう。
ストローク
ストロークという用語はテニスでも使われており、1バウンドしたボールを打ち返した時のショットのことを指しています。しかし、スカッシュ用語におけるストロークは別の意味となっているので、注意が必要です。
スカッシュ用語におけるストロークは、相手のプレーを意図的に妨害する動きをしたときにコールされるもので、審判によって判定された場合は相手の得点になってしまいます。
仮に、ストロークとジャッジされなくても、遺恨の残る形になってしまうことがあるので故意に妨害しないことを心掛けましょう。
ボースト
スカッシュの最も分かりやすい特徴としては、四方が壁に囲まれていてそれを利用できるということではないでしょうか。
そのため、スカッシュでは壁にうまく当てて返球を難しくさせるショットがあり、それがボーストです。ボーストというスカッシュ用語は他の競技では使われていない言葉なので、間違いやすいと言われています。
ちなみに、ボーストは先にサイドウォールに当ててからフロントウォールにボールをぶつけるというショットです。
レングス
レングスとは一般的には長さなどといった意味を持つ英単語として知られていますが、スカッシュでは違うことを指しています。スカッシュ用語におけるレングスとは、ボールが2回目に後ろの壁に跳ね返る距離のことを表しているそうです。
そして、跳ね返った時に後ろの壁と床が接するくらいの場所に落ちた打球が良いレングスとされています。
ただ、良いレングスを打つのは容易ではなく、適度な力加減などが必要となってくるので、練習を重ねていく必要がありますね。
ニック
ニックと聞くと、人の名前のように感じられますが、スカッシュ用語の1つです。ニックとはサイドウォールと床の角のエリアを指しており、そこにボールが当たると軌道が変化したり、バウンドしなかったりといった変化が生じます。そのため相手にとっては非常に返球しにくいエリアとなっており、ポイントに繋がりやすいので、技術のある人は状況に応じて狙っていってもいいのではないでしょうか
グルード
グルードはコールやショットの種類というよりも、ボールの軌道を表しているスカッシュ用語です。スカッシュにはストレートやロブ、ドライブ、ドロップなど様々な種類のショットがあります。
その中でも、ドライブやストレートロブといったような低くてまっすぐな軌道となっていることをグルードと呼ぶそうです。具体的にはボールがサイドウォールに沿って低く転がっていく状態だとされています。他のスポーツだけではなく、日常生活でも使うことがない言葉なので、覚えておくようにしましょう。
タクシー
日常生活でタクシーと言えば、お金を支払って目的まで乗せていってくれる乗り物のことを指していますね。非常に快適で、楽ができるというイメージがありますが、スカッシュ用語におけるタクシーは正反対とも言える意味となっています。
スカッシュでタクシーとは、相手のことを前後左右に動かし、体力を消耗させるショットや組み立てを指しているそうです。
ティイイト
ティイイトは擬音語にも聞こえる言葉ですが、スカッシュで使われている用語です。ティイイトとは、サイドウォールにとても近いボールのことを指しており、相手選手は非常に返球がしづらい打球となっています。
ただ、ティイイトのようにサイドウォールに沿ったような打球を打つのは難しいので、初心者などは狙ったところに飛ばせるようにすることを意識するといいかもしれません。
ゲームボール/マッチボール
ゲームボール・マッチボールと聞くと、試合に使われたボールのことを指しているように感じられますね。しかし、実際のゲームボール・マッチボールの意味は違っており、あと1点でゲームを獲得できる時や勝敗が決するという時に使われます。
そのため、テニスやバドミントンでいうゲームポイント・マッチポイントと同じ意味になっているので、比較的覚えやすいかもしれないですね。
ストライカー
ストライカーはサッカーでは、ゴールを決めるフォワードの選手を指している言葉ですが、スカッシュ用語としても使われています。
スカッシュにおけるストライカーとは、ボールを打つ順番の人のことを指しているので、サーブ権を持っている人が最初ということになりますね。使用頻度自体はそこまで高くないですが、サッカー経験者であるとストライカーという言葉を間違った意味で覚えてしまうこともあるかもしれないので、注意しましょう。
まとめ
今回は覚えておきたいスカッシュの間違えやすい用語について解説しました。
スカッシュの用語は、他の競技や日常生活で使われている言葉が混じっていることがあるので、間違えやすいのかもしれないですね。スカッシュの用語をしっかりと把握しておくことで、実戦の時にスムーズにやりとりを行うことができるのではないでしょうか。


