スピードボールとは?ルールや起源を紹介!特徴や競技人口は?

近年はピックルボールなど様々なラケットとボールを使った競技がありますが、皆さんはスピードボールをご存知でしょうか。

名前からも分かるとおり、スピードボールはかなりの球速が出るスポーツですが、誰でも簡単にプレイすることができ、高齢者やハンディキャップを持った人も楽しめると言われています。

そこで今回は、スピードボールとは、ルールや起源、特徴、競技人口を紹介します。

目次

スピードボールとは?

日本ではあまり馴染みのないスポーツですが、1961年にエジプトのモハメッド・ロトフィさんによって考案されました。競技の性質上、子供から大人まで楽しむことができることから多くの人から愛され、時速160km/hもスピードが出ることからエキサイティングなスポーツだとも言われています。

また、スピードボールはハンディキャップをもった人でも楽しむことができるスポーツだとされていますが、どのようなルールがあるのでしょうか。

それでは、スピードボールのルールや種目を紹介します。

基本ルール

高さ1.7mあるポールの先端には、長さ1.5mのコードが付いているゴム製のボールが取り付けられています。各プレイヤーはプラスチック製のラケットを使い、ゴム製のボールを打ち合い、相手が返球できなかった時などに得点となるというのがルールです。

スピードボールは相手が打ったボールを返球できればポイントになるというシンプルな競技であるので、誰でも楽しくプレイすることができます。

また、スピードボールには4つの種目があるのも特徴で、それぞれによってルールなどが異なります。

スーパーソロ

スピードボールにはスーパーソロと呼ばれる種目があり、制限時間内で打った数を競います。スーパーソロは名前からも分かるとおり、1人ずつ行ない、右手、左手、両手フォアハンド、両手バックハンドを1分ずつ行なって4種類の合計打数で勝敗を決める種目です。

1分ずつ行なった合間には30秒間のインターバルが設けられています。

シングルス

スピードボールのシングルスは、1対1で行なわれる試合形式の種目です。

各プレイヤーはポールを中心にニュートラルゾーンと呼ばれるエリアを挟んで向き合い、2回転以内にボールを正しい方向に返球しなければなりません。

シングルスでは1ゲーム10点で3ゲームマッチを行ないます。

ダブルス

スピードボールのダブルスのルールは、基本的にはシングルスと同じです。ダブルスでは2対2で行なわれ、卓球と同じようにペアとは交互に打たなければなりません。

また、ダブルスには男子ダブルス、女子ダブルス、ミックスダブルスの3種類があります。

ミックスリレー

スピードボールのミックスリレーとは、1チーム男女2名ずつで構成され、スーパーソロで行われる右手、左手、両手フォアハンド、両手バックハンドを分担して打っていきます。

ミックスリレーの制限時間は1種類につき30秒間となっていますが、インターバルはなく、交際する際には回転を途切れさせてはいけないというのがルールです。

そして、ミックスリレーでは4人の合計打数がチーム記録となるので、1人1人がどれだけ多く打てるのかが勝敗の鍵となります。

シッティング・スピードボール

スピードボールは立って行なうスポーツですが、シッティング・スピードボールは高齢者やハンディキャップを持った人でもできるようにと、椅子や車椅子に座ったままできるようになっている競技のことを指しています。

フィッティング・スピードボールのおかげでより多くの人が楽しめるようになり、各地の福祉センターでも取り入れられているそうです。

スピードボールの起源とは?

スピードボールはエジプトのカイロ大学体育学部の教授であるモハメッド・ロトフィさんによって考案されたスポーツです。スピードボールはフィットネスと身体能力の向上、より多くの一般の人が楽しめることを目的に作られました。

スピードボールは集中力、反射神経、俊敏性などを鍛えることができるスポーツですが、どのようにして広まっていったのでしょうか。

国内の授業に取り入れられる

スピードボールは瞬く間に世界中に広まっていったわけではなく、最初はエジプト国内で体育の授業などに取り入れられていったそうです。学校などの教育機関やクラブなどでスピードボールが行なわれるようになり、競技化されるようになりました。

そして、1984年にスピードボールの国際ルールや大会運営を行なうInternational Speed-Ball Federation(ISBF) という団体が設立されます。

世界大会も行なわれている

スピードボールはエジプト国内で人気を高め、周辺国であるアラブの国々やヨーロッパ、味などに広まっていきました。

そのため、現在のISBFには世界の30以上の国が加盟しており、毎年「Speed-Ball World Championshipと呼ばれる世界大会が開催されています。

ISBFに加盟している日本やフランス、ドイツ、チュニジア、クウェートなどが強豪国と呼ばれています。

スピードボールの特徴や競技人口は?

世界の30以上の国で親しまれているスピードボールですが、どのような特徴があるのでしょうか。

また、一般には広まっていないものの、スピードボールの競技人口がどのくらいなのかも気になりますよね。

それでは、スピードボールの特徴や競技人口を詳しくみていきましょう。

ボールが回転する

スピードボールの最大の特徴は、高さ1.7mのポールを中心にロープで繋がれているボールが回転していることではないでしょうか。

一般的な球技はボールを打ち合うことが多いですが、スピードボールはロープで繋がれています。回転を途切れさせないようにすることを目的にしていますが、体感速度は約160km/hにも達することもあるそうです。

また、スピードボールはシングルスやダブルスなど様々な種目があることも特徴ではないでしょうか。

競技人口は不明?

スピードボールはエジプトを中心にドイツ、フランス、ポーランド、サウジアラビア、UAE、モロッコなどヨーロッパ、中東で人気のあるスポーツです。しかし、スピードボールの正確な競技人口は発表されておらず、2018年時点での日本国内の数字は約100人だと言われています。

関東の一部の地域では体育の選択授業に取り入れられているそうなので、現在はもう少し増えているのではないでしょうか。

まとめ

今回はスピードボールとは、ルールや起源、特徴、競技人口を紹介しました。

スピードボールはポールとボールが繋がれているという他にはない特徴があり、エジプトを中心に親しまれています。ただ、現状ではそこまで知名度がある訳ではないですが、スカッシュなどと同じように老若男女問わず楽しめるスポーツなので、これから人気が高まっていくのではないでしょうか。

カイト
スカッシュの森 運営部
スカッシュがLA2028オリンピックの追加競技に決定!初心者の方にもわかりやすく、楽しんで頂ければと思い発信中!
日本ではまだまだ数少ない競技人口ですが、一緒にスカッシュを盛り上げていきましょう!
目次
閉じる