この記事では、テニス・加藤未唯選手さんの性格について調査しました。錦織圭選手や大坂なおみ選手など、多くの日本人選手が海外で活躍しているテニス。世界中で人気のスポーツなだけに、時おりハプニングな話題もみられます。2023年6月には全仏オープンダブルス3回戦で加藤未唯選手が失格となり、話題になりました。この失格について「加藤選手の過去の素行が原因でなった可能性がある」との意見も。加藤未唯選手さんの性格や素行は、評判通り本当に悪いのでしょうか?調べてみましょう。
加藤未唯の性格や人物像は?
それではまず、加藤未唯選手の性格やプロフィールを紹介します。加藤未唯選手は性格が悪い、素行が悪いといわれることがあるようですが、結論から言うとそのような事実はありません。ただ、テニスプレーヤーとして常に自分と向き合い、懸命にプレーする中で感情的な一面を見せたり、プレー内容や勝敗によって苛立ちを見せたりすることがあるようです。しかし、それだけで加藤未唯選手の性格が悪いと言い切れることはなく、人間ですから感情の浮き沈みはあります。なぜ性格や素行が悪いと誤解されてしまうのか、調べてみましょう。
加藤未唯のプロフィール
まずは、加藤未唯選手のプロフィールを紹介します。
- 名前:加藤未唯(かとうみゆ)
- 生年月日:1994年11月21日
- 出身地:京都府京都市
- 身長:156cm
- 職業:プロテニス選手
- 利き手:右利き
- デビュー年:2013年
- 獲得賞金:1,357,213ドル
- SNS:公式インスタグラム
明るく前向きな性格
加藤未唯選手は明るく、前向きな性格です。このあとご紹介しますが、加藤未唯選手は2023年に、思わぬ事故により失格処分になってしまった過去があります。加藤未唯選手に悪意はなく、失格処分には賛否の声が寄せられました。そんな騒動のあった4日後、加藤未唯選手は混合ダブルスで優勝を果たしているのです。加藤未唯選手の屈強メンタル、そして逆境に負けない前向きな性格こそ、ピンチを優勝というチャンスに変えたのでしょう。
面倒見の良い性格
高校時代まで指導していた恩師のインタビューで、加藤未唯選手は以下のように評価されています。
- 向上心が高い
- 積極的に練習してみんなを引っ張ってくれる
- 下級生の練習相手になってくれる
- めんどうみが良い
- 悔しさが力になる人には少し厳しいボールを、楽しみたい人には心が折れない程度のボールを送るなど、相手に合わせられる子
テニスの腕前だけでなく、相手によってボールの強さを変え才能や能力を引き出すという、指導者としての素質も見せる選手だったのですね。
加藤未唯の素行が悪いと言われた理由は?
加藤未唯選手の素行が悪いと言われた過去の出来事を紹介します。先にもお話しているように、加藤未唯選手は普段から素行が悪かったり、問題行動があったりするタイプの選手ではありません。むしろ明るく、周囲を鼓舞してチームとしての成長を考えられる、気遣いの人として知られてきました。しかし、ほんの一部の行動が「素行が悪い」といわれる理由になったり、一部の人に不快感を与えたりすることがあったようです。
ラケットを叩きつけていた
加藤未唯選手は、試合で思い通りの結果が出なかったときや、納得のいくプレーができなかったとき、たびたびラケットを叩きつけたり投げたりすることがありました。ラケットに八つ当たりをするのは、年齢的にもまだ若く、感情のコントロールができていなかったのではないでしょうか。試合中、モノに当たる姿がみられたことから「短気で怒りっぽい」ように見えたのかもしれません。伊達公子選手でさえもラケットを叩きつける癖があったようですから、珍しいことではないのでしょう。
スコアボードを破壊
加藤未唯選手は2017年全米オープンの予選決勝戦で、逆転負けをしました。このとき、最後のボールを追いかけた先にあったスコアボードをラケットで叩きつけ、破壊してしまったのです。破壊するつもりはなかったであろう加藤未唯選手。しかし、このことがきっかけで反省し「自分の感情は出さず、変化が無いようにする」と心がけるようになったそうです。これ以降、ラケットやスコアボードなどモノに当たることはなくなりました。
喫煙疑惑があった
加藤未唯選手には、喫煙疑惑がかけられたことがあります。結論から言うと、喫煙していたというのはデマである可能性が高い上に、仮に加藤未唯選手が喫煙者だったとしても、それはマナー違反でも法律違反でもありません。しかし、現役のプロテニスプレーヤーである加藤未唯選手が喫煙しているという事実は考えにくく、どこからか生まれた噂にすぎないでしょう。
なぜ全仏オープンダブルスで加藤未唯は失格になったのか?
全仏オープン女子ダブルス3回戦で、加藤未唯選手が試合中にボールを拾うボールガールにノーバウンドでボールを返球し顔面に。当たった少女は出血し、泣き出してしまうというハプニングがありました。
審判からは警告を言い渡されましたが、対戦相手の主張によって「危険行為によって失格」という失格処分が下されたのです。この失格騒動に世間では「厳しすぎる」「過去の素行から故意に行ったと言われたのでは」という意見が出ています。
失格は厳しすぎる処分だったのか?
加藤未唯選手の失格処分は、厳しすぎる処分だったのでしょうか。それとも、テニス界ではよくあることなのでしょうか。テニスのルールや大会についてよく知らないという人向けにも、わかりやすく解説していきたいと思います。加藤未唯選手が投げたボールが、ボールガールの首元に当たってしまった今回の騒動。結局、ボールガールはケガをしておらず事なきを得ましたが、加藤未唯選手は失格処分になってしまいました。この背景には、さまざまな経緯や意見があったそうです。
加藤未唯は故意にボールをぶつけたわけではない
加藤未唯選手は、もちろんわざとボールをぶつけたわけではありません。しかし、加藤未唯選手がボールを投げたのは自身のいる場所から相手コートに向かって打ったものです。このとき、通常であればバウンドして打つそうですが、加藤未唯選手はボールが直接相手に届くぐらい強めに打ってしまったようです。そのため、直後に主審から「警告」がなされるところまでは、適切な対応でした。しかし、失格処分にされるのは「やりすぎでは?」という声が上がったのです。
相手選手の強い主張により失格に
加藤未唯選手はボールが当たった直後「警告」のみの対応でした。しかし、対戦相手だったチェコのマリー・ボウズコワ選手とスペインのサラ・ソリベストルモ選手が「ボールガールが泣いている」「血が出ているわ」と主審に猛抗議。その結果、加藤未唯選手は「危険行為を犯した」とし、失格処分となってしまったのです。その後、ボウズコワ選手とソリベストルモ選手はベンチに戻り笑顔を見せていました。
https://twitter.com/vitotjahyadi/status/1665376583786590210この様子に、インドネシアのヴィトー・ジャヒャディ選手やカナダのリポーター・ベンルイス氏などから批判の声が殺到しました。
参考:THE DIGEST
当たったのが男の子だったら「失格処分」にはならなかった
加藤未唯選手は、自身の失格処分について審判からこのような言葉をかけられたことを明かしました。
「もしボールキッドが男の子だったら大丈夫だった」
加藤未唯選手の打ったボールが当たった相手が、女の子ではなく男の子だったら、失格にはならなかったというのです。この発言に海外では「衝撃的な発言」と驚きをもって伝えられました。ボールガールが15分以上も泣き続けたので、失格処分にせざるを得なかったそうです。
参考:産経新聞
過去にはジョコビッチも退場していた
2020年の全米オープンにて、ジョコビッチ選手が同じ理由で退場処分になっていたことが分かりました。ジョコビッチ選手は、加藤未唯選手と同じようにボールが意図せずラインズマンにぶつかってしまい、失格になっています。全米オープンの規約違反として「故意もしくは意図がなくとも軽率に打ったボールが事故を引き起こした場合」との記載があることから、故意でなくても失格になる場合があるようです。
まとめ
今回は、プロテニスプレイヤー加藤未唯選手について解説しました。過去の素行や差別など、あらゆる可能性によって失格となってしまった加藤未唯選手ですが、その後は腐らずに様々な大会で結果を出しています。ラケットを叩きつけたりスコアボードを壊したりしたことで、気が短く素行が悪いといわれるようになったようですが、プロとしてそれだけ本気でテニスをプレーしてきた証拠なのでしょう。今後も加藤未唯選手の活躍に期待して応援していきたいですね。